5月11日(金)・5月12日(土) 高1 宿泊研修
投稿日: カテゴリー : 学校行事
5月11日(金)と12日(土)の2日間、栃木県内で宿泊研修を行いました。この研修は、日本の公害問題の原点である「足尾銅山鉱毒事件」に関する学習を通じて、人の命の尊さと環境保護の大切さを学ぶことが主な目的となっています。
1日目は、講話を聞くことが中心となります。午前はまず、藤岡文化会館で渡良瀬遊水池の役割を中心に講演していただきました。午後には、渡良瀬遊水池を実際に訪れ緑豊かな敷地内でクラスメイトと食事をとった後、広大な遊水池をガイドの方と見学しました。強い日差しの中にもかかわらず、ガイドさんのお話を熱心に記録している姿が大変印象的でした。また、ホテルに到着し食事を取った後は、足尾銅山による鉱毒被害を世に広めた田中正造の生い立ちや功績についての研修用映像を観て、足尾銅山鉱毒事件に関する知識をさらに深めました。
2日目は、足尾銅山を訪れ、銅山観光と植樹体験を行いました。植樹体験は、鉱毒によってはげ山と化した足尾銅山に自然を取り戻すことが目的です。本来の山の姿を取り戻そうと一所懸命斜面を登り、植樹に励んでいた生徒の姿はとてもたくましく見えました。
足尾銅山鉱毒事件は中学2年の歴史、3年の公民で登場する内容ですが、事件の詳しい内容については知らなかった生徒も多かったことでしょう。今回の宿泊研修で足尾銅山鉱毒事件に関する知見を深められたので、ぜひ世界の環境問題にも目を向け、課題を解決する態度を積極的に養ってほしいと思います。